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January 20, 2010

op-ed / commentary


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junichi ikeda

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GOP候補がTed Kennedyの空席を埋める。オバマ政権への影響は必至。

January 20, 2010

op-ed / commentary


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junichi ikeda

Ted Kennedyの死去によって空席になっていたマサチューセッツ州選出上院議員だが、特別選挙の結果、GOP候補のScott Brown氏(マサチューセッツ州の州議会上院議員)が、デモクラット候補のMartha Coakley氏を破って、上院議員に選出された。

G.O.P. Takes Massachusetts Senate Seat
【New York Times: January 19, 2010】

A Year Later, Voters Send a Different Message
【New York Times: January 19, 2010】

GOP Victory Upends Senate
【Wall Street Journal: January 19, 2010】

Obamaが大統領に就任してちょうど一年経った日に、まさかのデモクラット候補の敗退。マサチューセッツはケネディ家の牙城であり、デモクラットの牙城と思われていただけに、アメリカの政界には衝撃が走っている。

実際、これで、デモクラットは、上院でGOPのフィリバスター(議事妨害)を阻止できる60議席を確保できなくなってしまった。今後の、法案審議には大きな影響を与えることにある。

ここのところObama政権の支持率も下降傾向にあったたので、この敗退はObamaのホワイトハウスと連邦議会との関係にも影響を与えかねない。

今年は、11月に中間選挙があり、そこで、上院の三分の一、下院は全議席、で選挙が行われる。そして、選挙で勝利するためには、独立層(independent)の支持が不可欠だが、今回のマサチューセッツ州の結果だけで判断すれば、Obamaを支持した独立層が、今回はGOPに投票する方向に動きそうな状勢ではある。

特に、一般的にはデモクラット優勢と思われていた東部のニューイングランドの州でGOPの支持が過半数を占めたことの意味はアメリカの政治のモメンタムを考える上では重要な変化といえる。

東部は、もともと「財政面での保守主義」の傾向が強い地域、つまり、連邦政府予算の均衡財政をよしとする傾向が強い地域なので、そこから考えられるのは、Obama政権による財政出動に対する危惧が、有権者の中で臨界点を越えてしまった、ということなのかもしれない。

アメリカでも、今は、選挙結果が出た直後なので、沸騰した感じの報道が中心になっているが、しばらく様子を見ていきたい。というのも、アメリカでは、選挙の趨勢が、政策=法案成立に直接的に影響を与えるので。

それにしても、今回のようなケースを見ると、「二大政党制」というのは、こういうことを言うのだと痛感させられる。常に、デモクラットとGOPとの間でつばぜり合いがあればこそ、今回のような結果が生じるわけだから。また、複数の政策争点が常に「沸点直前」状態にあって、状況に応じて、その中のいくつかが、ある選挙の争点として大きく浮上することになる(今回であれば、財政均衡、など)。

それから、今回の選挙結果は、アメリカ政治におけるKennedy家の位置づけにも影響を与えるのかもしれない。こちらも気にかけておきたい。

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