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February 23, 2010

op-ed / commentary


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junichi ikeda

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“Being INNOVATIVE”とは何か?: Fast Companyによる「世界で最もイノベイティブな会社たち」

February 23, 2010

op-ed / commentary


author
junichi ikeda

Fast Companyがイノベイティブな会社50選をランキングで発表している。

The World's Most Innovative Companies 100

(このエントリーの最後に50社のリストを再掲してある。)

50社のリストを見ると、トップ5こそ、日頃よく耳にするIT系の企業になるが、6位以下はかなり不思議な顔ぶれになる。それは、上のリンク先頁の左側にある産業カテゴリーを見ればわかる通り、エネルギー、食品から、建築、デザインまでと、産業横断的なリストになっているから。

たとえば、建築事務所のMVRDVが44位にいたり、ユニクロのFast Retailingが41位にいたりする。あるいは、デザイン会社のIdeoが35位という具合。

面白いところでは、22位にランクされているIndian Premier League。何かと思ってクリックしてみたら、インドの「クリケット(!)」のプロリーグであった(写真を見ると、選手の様子がアメフトとベースボールを足して二で割ったような恰好でユニーク)。

8位のNovartisは難病・奇病を中心に製薬開発をしている。この会社など、そもそも開発ターゲットとしてハードルの高いところを考えているところ、つまり経営戦略そのものがある意味イノベイティブな戦術を呼び込んでいるようにも思える。

38位のNgmocoは、アメリカの大手ゲーム開発会社Electronic Artsを辞めた人たちがつくったiPhone上のモバイルゲーム開発会社。これは、App Economyが喧伝される中、起業した事実そのものが、イノベイティブなチャレンジに見えてくる。

もっとも、ランキングの決定方法に関する記述がどうも見あたらないようなので、あまりランキングそのものを真剣に受け止めても仕方がないのかもしれない。昨年も同じランキングを発表しているようだから、選定基準がきちんとあり、それに沿ってなされている、ととりあえずは了解しておいていいのだろう。

そういう意味ではランキングの順位には拘泥せずに、ここにリスト化された会社情報を一つ一つたどりながら、 “Being Innovative(イノベイティブであること)”とはどういうことか、について思考をめぐらす、そのためのきっかけぐらいに考えておいた方がいいのかもしれない。

イノベイティブという言葉はわかったようでわからない、掴み所のない言葉であることは確か。とはいえ、現在進行中の世界的な経済低迷の中では、別に日本に限らず、世界中の国で重要視されている言葉であることは間違いない(だからこそのFast Companyでの特集)。

そうした変革の契機を促すきっかけとしてイノベイティブを考え直してみるのも一つの手だと思う。

***

50社のリスト

1 Facebook
2 Amazon
3 Apple
4 Google
5 Huawei

6 First Solar
7 PG&E
8 Novartis
9 Walmart
10 HP

11 Hulu
12 Netflix
13 Nike
14 Intel
15 Spotify

16 BYD
17 Cisco Systems
18 IBM
19 GE
20 Disney

21 Gilt Groupe
22 Indian Premier League
23 PatientsLikeMe
24 Grey New York
25 BMW Designworks USA

26 Synthetic Genomics
27 FiLife
28 Frito-Lay
29 Alibaba
30 MITRE

31 HTC
32 DillerScofidio + Renfro
33 Firstborn
34 Sportvision
35 Ideo

36 Samsung
37 Glam Media
38 Ngmoco
39 VNL
40 Aldi Sud

41 Fast Retailing
42 Huayi Brothers
43 Athenahealth
44 MVRDV
45 Alstom

46 Quantcast
47 Good Guide
48 Microsoft
49 Politico
50 Twitter

***

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