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September 10, 2010

op-ed / commentary


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junichi ikeda

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Harvard Endowmentの苦闘

September 10, 2010

op-ed / commentary


author
junichi ikeda

ハーバード大学のEndowment(大学基金)の運用結果が盛り返してきたことを伝える記事。

WSJ: Harvard Endowment Gets a Middling Grade
【Wall Street Journal: September 10, 2010】

アメリカの私立大学は寄付金や収益の蓄積をEndowmentとして運用し、その運用益を大学経営に当てている。ハーバードは私立大学の中で最大のEndowmentをもつのだが、2008年からの不況によって、普通のファンドと同様に運用上、大きな痛手を受けていた。

記事にあるように、現在のEndowmentの総額は274億ドル(約2兆円)、昨年からのリターンは11%。Endowmentの平均リターンが12.3%、ダウ平均で14.9%というから決して好成績とはいえないが、それでも昨年の評価額である260億ドルからは盛り返している。とはいえ、2008年が369億ドルであったことを踏まえれば、その落差は大学当局にとってみれば大きな悩みだろう。

資産総額の減少は基本的に不動産投資からの煽りのようだ。

運用自体はHarvard Management Co. という会社を設立しそこで行っている。

記事中にある投資の“Endowment Model”というのは、通常の株式や債券の他にAlternative 資産への投資、例えば、Emerging Marketの証券投資や、ベンチャーキャピタルやバイアウトファンドのようなPrivate Equity Fundへの投資、ヘッジファンドの投資を含む。とりわけ、未公開株への投資は(大学周辺で研究開発され情報の取得が早い)新技術を活用したスタータップへの投資も行っていたイノベーション支持という性格からも評価されていた。

Endowmentの運用益は大学経営に回される。記事によれば、来年のハーバード大学全体の予算の35%がEndowment運用益で賄われるとのこと。

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