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MoMA@Target Day

再びMoMAに行く。


以前に比べればよくなったとは聞いていたが、確かにそうだった。

昨年リニューアル・オープン直後に訪れた時は、建築家が日本人だったせいか、全体的には東京的なテイストで、当時、ある種の既視感にくらくらした覚えがある。

館内が、NYらしからぬ蛍光灯が強い館内で、結構面食らった。展示も、低層フロアには、アニメ的な感じの、商品パッケージのようなインストレーションものが多かった。当時、ロックフェラーセンター前に村上隆の作品も置かれていてことも影響していたのかもしれない。日本のポップ=アニメ、オタク、という構図がベタに主張されていたときでもあったからだろう(日本にはアニメ的表象しか残っていない、というは帰国してから、以前よりもはるかに強く感じるようになったのだけど、それは、また別の話)。こうした商品ガジェットのあおりを受けて、いわゆる西欧絵画的なものは高層フロアに展示されていた。そのためか、館内の導線管理も大変で、オープン直後ということもあったのだろうけど、フロアはごった返していた。個人的には、MoMAが見せたいものと、来訪者が見たいものの間にズレがあるように感じたのだけど。

今日訪れて一番変わっていたところは、件の蛍光灯による照明がなくなり、館内はNYに普通に見られるとおりの、暖色系で間接照明重視の、その意味では、ぼたっと暗い感じになっていた。やっぱり、東京的な、蛍光灯ガンガンな感じは、NYerには合わなかったらしい。全体的に、落ち着いた感じが増していた。

ところで、Target Dayというのは、新興の流通大手であるTargetが資金を出して、毎週金曜日の夜は無料で入場できるようにしている、粋な計らいのこと。でも、そうすることで、マンハッタンにTargetの名前を浸透させていく。なかなかうまい手でもある。日本だったら、協賛スポンサー的かな。でも、チケットにTarget Dayと書いてある以上には、Targetという名を館内で見かけることはない、つつましいもの。この点は、日本と異なる。

author: junichi ikeda

CONCEPT

FERMATは、コミュニケーションという社会の基底を与える領域の変化の徴候に照準しながら、未来のビジョンを描くことで、新たな何か=“X”、の誕生を促します。