• はてなブックマーク
  • Delicious
  • twitter
  • 印刷
Strand Book Store

12丁目とブロードウェイ沿いにある、老舗の書店(半分は古本)のストランド書店に行く。

最近、内装をよくしたからと聞いたので、雨降りで遠出もしにくいので、行ってみた。

確かに雰囲気は随分、本屋っぽくなった。
以前は、コンクリートむき出しで、埃だらけの扇風機が回っているような、本屋というよりは、倉庫のようなところで、これが老舗の本屋?と問わずにはいられなかったのだけど、見違えるほどきれいになっていた。

肝心の本の取り揃えは、以前どおり。おそらく普通だったら、二階分のフロアを使って、背の高い書棚が所狭しとならんでいる。そして、その中を、大勢の人々が、好みの本を渉猟しようと、うろうろしている。老若男女を問わず、思いに思いに探し回っている姿は、なかなかほほえましい。

NYUのあるワシントンスクエアからも数ブロックの距離なので、さまざまな理由で本を必要とする人々が集まる場所。コロンビア大学のあったモーニングサイトだと、圧倒的に学生が多いのと、コロンビアの図書館自体が、全米でも有数の蔵書数を誇っているので、古本屋というよりは、もっぱら図書館通いが多かった。アパートの隣にあった、ラビリンスブックスが例外的に多くの学術書を扱っていたのに対して(なにしろラビリンスは、コロンビアの教科書の半分を扱っていたので)、周りにあるのは、こじんまりとした、ペーパーバックがいくつか取り揃えられているくらいのものだった。そうだ、NY Public Libraryの分館もあったので、学生じゃない人たちも、そこで朝から並んで本を借りていた。

たぶん、ストランドの方が、ロケーションの違いもあって、もっと一般の人にも開かれた場所なのだと思う。事典のように厚い料理本や、写真つきの紀行本もあったりして、印刷物としての幅が広いように感じる。

けれども、こっちの人は、みんな本好きだな。
クリスマスプレゼントにも、本を贈るのが普通なくらいだし。
それに、地域にお金を落とすことが大事だから、アマゾンでは買わずにストランドで買う、とかたくなに決めているNYerも多いようだ。いいね、こういうつながりは。

そういえば、昔見た、マンハッタンを取り上げた映画では、かなりの頻度で、書店が出会いの場であった。本を二人で買って、お気に入りのカフェで読みふける、というのが、充実した時間の使い方になる、というのは、なかなかいい。

もっとも、不動産開発が進むマンハッタンでは、大手資本のチェーン店が幅を利かせるようになり、瀟洒なカフェもスターバックスに駆逐されつつある、とNYerは嘆いているのだけど。

author: junichi ikeda

CONCEPT

FERMATは、コミュニケーションという社会の基底を与える領域の変化の徴候に照準しながら、未来のビジョンを描くことで、新たな何か=“X”、の誕生を促します。