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大統領選の最終局面で支持候補を表明するジャーナリズム

大統領選を目前に控え、現職の大統領であるオバマ候補(民主党)と挑戦者で元マサチューセッツ州知事のロムニー候補(共和党)のどちらを支持するか、10月に入ってから明らかにする新聞、雑誌が増えてきた。

Newspaper Endorsements From Across the Nation
【New York Times】

Washington PostやThe New Yorkerなどに加えて、この表をまとめたNYTがオバマ支持を表明し、一方、New York PostやHouston Chronicleなどがロムニー支持を表明している。

NYTのようにベラル=民主党支持という編集姿勢が決まっているところが多いものの、この表では、2008年から今回の2012年で支持政党を変更した新聞も抜き出すことができる。

このようにアメリカの場合、選挙に当たって、新聞は支持政党をEndorsementという形で明確にするのが当たり前になっている。もちろん、10月に入ってから表明が増えるのは、ギリギリまで状況を見ているということもあるだろう。場合によっては、新聞の態度表明そのものが接戦が予測される選挙区を含む都市の動勢に影響を与えることもあるからだろう。

ともあれ、ジャーナリズムだから不偏不党という中立を貫かなければならないというわけではなく、むしろ、最終局面においてコミットメントを明らかにすることで選挙情勢に一歩踏み込むことを選択する。そうすることで実際に社会を動かすところに関与する。

11月6日の投票日に向かって、だんだんと慌ただしくなってきているが、その慌ただしさの中で、今までの取材や報道の集大成としてEndorsementを発表する。これもアメリカのジャーナリズムの在り方の一つといえる。

author: junichi ikeda

CONCEPT

FERMATは、コミュニケーションという社会の基底を与える領域の変化の徴候に照準しながら、未来のビジョンを描くことで、新たな何か=“X”、の誕生を促します。